広告運用では、予算の適切な設定が不可欠です。リスティング広告の予算の決め方は、特に初心者にとって複雑に思えるかもしれませんが、きちんとした手法があります。
この記事では、まず、目標のCV数やCPAをもとにした予算の逆算法、さらにはキーワードのクリック単価からの設定方法を解説します。
また、日々の運用においては、予算のラインのチェックが欠かせませんよね。
効果が好調な場合の増額基準や、逆に効果が悪い場合の撤退ラインを明確にすることで、より効果的な広告運用が可能です。
リスティングの最適な予算の決め方がわからない方はぜひ、この記事を読んでご自身の案件に役立ててくださいね。
リスティング広告の予算の決め方
リスティング広告の費用に必要な最低金額はありません。そのため目標の成果から逆算をしたり、相場から計算したりと企業ごとに調整します。
具体的に目標のCV数(成果獲得)やCPA(成果獲得にかかるコスト)、クリック単価から決める方法をご紹介します。
リスティング広告のKPIについては、「リスティング広告におけるKPIの決め方とは?KPIツリーから成果の出る運用のコツを紹介」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。
目標のCV数から決める
目標のCV数とは獲得したい成果の件数のことです。例えば「1ヶ月で100件の商品購入」を目標としましょう。そして1件獲得するのにかかる広告コストが3,000円とすると30万の予算が必要です。
「目標CV数100件」×「1件獲得にかかるコスト3,000円(CPA)」=300,000円
成果には商品購入以外に資料請求やメルマガ登録も含まれます。
目標のCPAから逆算する
目標のCPAとは1件の成果を獲得するためにかける費用の目標のことです。逆算のやり方には利益目標と販売価格の設定が必要です。
商材にもよりますが顧客獲得単価は、一般的に成果金額の10〜20%と言われています。広告のCPAは顧客獲得単価から展開率を加味するため、金額としてはさらに低くなります。
KWのCPC(クリック単価)から決める
KWのクリック単価から予算を決める方法があります。またクリックをして商品が購入される確率をコンバージョン率と言います。平均クリック単価やコンバージョン率の調査はGoogleキーワードプランナーを使います。
例えば調査結果がクリック単価100円でコンバージョン率1%だとしましょう。つまり100回クリックされると1件の成果が見込めます。計算すると1件の成果獲得には10,000円の予算が必要です。
「CPC100円×100クリック=10,000円(1件の成果獲得に必要な予算)」
コンバージョン率が高ければ高いほど、必要な予算は減らせます。
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リスティング広告の費用を決定する2つの制度
「Webマーケティングの副業は稼げる?案件への応募・仕事の始め方や未経験からの可能性を紹介」の記事では、Webマーケティングの副業に関する内容を興味深い視点で解説しています。
クリック課金型(CPC)制度
広告の費用はユーザーの「クリック」に対してかかります。クリック課金型制度と言い、広告を表示するだけであれば費用は発生しません。
クリック単価はキーワードによって異なります。Googleキーワードプランナーを使って平均クリック単価を確認しましょう。
オークション(入札)制度
広告の掲載順位の決定にはオークション制度が用いられています。事前にクリック単価の上限を決める「入札」が必要です。広告の品質と入札の金額が高いほど、掲載順位が上がります。
そのためKWに対し競合が多い場合、クリック単価が高騰しがちです。一方で競合の上限額が低ければ、広告費も安くなり得るのです。
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リスティング広告の予算はどれくらい?
ここまで予算の決め方や広告費用の制度など解説してきました。決めた予算が相場に適しているか、不安に思う人も多いはず。
リスティング広告の予算相場や
リスティング広告の予算相場
リスティング広告の予算は月20万〜50万が相場です。大手企業では数千万以上も広告に費やしています。10万円以上ないと広告を出稿できないわけではありません。
個人事業主で1日数百円から、月に数万円で行うケースもあります。しかし広告運用の代理店の多くが月に30万円から引き受けるので、ある程度の資金が必要です。
広告運用の業務委託について知りたい人は、「広告運用の副業とは?業務委託で稼ぐ方法と案件獲得のコツを紹介!」の記事も読んでみてくださいね。
上限金額を設定して安全に運用できる
広告出稿では事前にクリック単価の上限金額を設定します。上限金額を用いて予算を計算することで、必要な資金を事前にリサーチしてください。
また資金に余裕を持たせ、広告出稿後に上限金額やKWの変更をしてより良い広告戦略に改善しましょう。
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リスティング広告の費用対効果を高めるには
リスティング広告では以下の3点に気を付けることで費用対効果を高められます。
- 除外キーワードを設定する
- CPAの低いキーワードを狙う
- CV後の展開率の高いキーワードを狙う
出稿後の成果や競合の動向を元に費用対効果をさらに高めていきます。リスティング広告の調整機能を用いて行っていきましょう。
除外キーワードを設定する
出稿前に成果につながりにくいキーワードを除外しましょう。また出稿後も成果を確認し、不必要なキーワードに対して除外設定を行います。
不必要なキーワードは広告費を無駄にしコンバージョン率を低下させるだけです。例えば新規顧客を目的とした広告で、「求人」というキーワードは適しません。就職を考える人が広告をクリックしたとしても、広告の内容は求職者のニーズに合わないのです。
CPCの低いキーワードを狙う
競合の少ないキーワードはCPCが低めです。CPCが低く、かつコンバージョンになりやすいキーワードは、費用対効果をさらに高めます。また低いCPCでも広告の品質を上げ、掲載順位を上げる手段も検討してください。
またキーワードのマッチタイプを設定することも重要です。過去は完全一致が主流でしたが、2023年に入り部分一致が主流になりつつあります。まずは部分一致で集客を行い、成果獲得につながるキーワードを選定しましょう。
CV後の展開率の高いキーワードを狙う
CV後も商品を継続購入する顧客は、1度のクリックで大きな利益をもたらしてくれます。そのためCV後の展開率の高いキーワードを狙うことで費用対効果を高めるのです。
また継続顧客は他商品の購入やSNSによる拡散も期待できます。CV目標の達成後はより利益をもたらす顧客の定着に注目して運用してください。
「SNSマーケティングの副業で高収入を得るコツとは?主な仕事内容とメリット・デメリットを解説」の記事では、SNSの副業についてさらに深掘りしています。
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リスティング広告は日々予算のラインをチェックしよう
広告効果が良い時は、さらに伸ばすために予算の増額が検討されます。一方で思わしくない進捗状況であれば、撤退を早急に考えなければなりません。
日々の予算のラインのチェックや、注意したい項目を紹介します。
フリーランスの単価に興味がある人は、ぜひ「高単価なフリーランス案件の探し方とは?平均の相場価格から金額の決め方・手取りを増やす仕事の獲得方法を紹介!」の記事もご覧ください。
広告効果が悪い場合の撤退ラインを明確に決める
進捗状況が思わしくない場合には撤退を検討しなければなりません。そのため事前に撤退ラインを決めておくことが重要です。
基準に使う項目はCPAです。目標CPAとの差や目標CV数との差、経過日数などを考慮します。入札額を抑制するラインや出稿停止のラインを設けてください。
広告効果が好調な場合増額基準を話し合う
広告効果が好調であれば、さらに成果を伸ばすために予算増額を検討しましょう。基準に使う項目は同じくCPAです。目標CPAより下回っていて目標CV数を達成していれば良い状況であると言えます。
クリック単価の上限金額を上げることで、表示機会を増やしCV数を増やしましょう。目標CPAを大幅に越えないように注意してください。
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まとめ
この記事で紹介したように、リスティング広告の予算決め方では、マーケターとしての腕が試されるたくさんの判断基準が存在します。
正確な予算設定は広告活動の効率やROIの向上に直結するため、初心者から経験者まで多くのマーケターがこの問題に頭を悩ませているのです。
そして中には、それらの業務を解決してくれるフリーランスを募集している企業もあります。
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