インスタグラムはビジネス活動においても欠かせないプラットフォームとなりました。
しかし、正しいInstagramの運用方法を知らないと、企業のブランドに傷をつける恐れもあります。
この記事では、企業がインスタグラムを運用する際の社内ルールや、暗黙のマナー、運用の注意点やリスクを詳しく紹介します。
企業のインスタ運用で決めるべきルール
企業としてインスタグラムを運用する際、ただ投稿するだけでは十分な効果を得ることができません。
- 担当者や決定権を持つ人の明示
- 運用目的の明確化
- 達成目標の設定
- 投稿のスタイルと頻度の指針
- 炎上・トラブル時の対応策
ルール(1)担当者や決定権を持つ人の明示
インスタグラムを開始するにあたり、インスタの運用責任者が誰であるのか、そして決定権を持つ人物が誰であるのかをはっきりさせましょう。
役割や権限を明確にすることで、投稿の内容が一貫したものとなり、さらに、状況に応じた迅速な対応が可能となります。
特に、インスタグラムの運用を担当する人が複数いる場合、それぞれの人が何を知っているのか、どんな判断を下すのかがバラバラでは効率的な運用が難しくなります。
そのため、定期的なミーティングや共有ツールで情報共有の方法を確立し、担当者や決定権を持つ人を明らかにしておくことが大切です。
インスタ運用代行について知りたい人は、「インスタ運用代行の業務委託案件を受注する方法!副業から始められるコツと収入を増やすための効率化とは」の記事も読んでみてくださいね。
ルール(2)運用目的の明確化
次に、インスタグラム運用の目的を明確化します。
- ブランドの認知度向上
- 商品の販売促進
- 顧客とのコミュニケーション
企業のインスタグラム運用は単に投稿を楽しむものではなく、運用目的を明確化することで方向性が定まり、有益なものになります。
認知度向上には多くの人に見てもらう工夫が必要ですし、販売促進なら写真や動画を通して商品の魅力を伝えます。
また、コメントやメッセージを通して感想や意見を直接聞けるのも、インスタグラムの大きな活用法です。
このように、インスタグラム運用の目的を明確にし、目的に応じた投稿する内容を考えていきます。
ルール(3)達成目標の設定
インスタグラム運用の目的を決めたら、具体的な達成目標を設定します。
例として、ブランド認知度の向上が目的の場合、「次の3ヶ月でフォロワー数を1,000人増やす」や「1週間の平均いいね数を50増やす」など、数値での指標を設定します。
数値的な目標は、運用の進行状況が一目でわかり、目標を到達するための戦略やアクションプランを考える際の基準となります。
ルール(4)投稿のスタイルと頻度の指針
目的と数値目標の次は、投稿のスタイルと頻度の指針を決めます。
投稿する写真の色調や、使用するフィルター、文章のトーンなど一貫したスタイルを持つことで、フォロワーに対してブランドの特定のイメージや価値を強く印象づけられます。
毎日投稿するのか、それとも週に数回の更新で十分なのか、これはフォロワーの期待やブランドのメッセージによって異なります。
インスタグラムで大切なポイントは、どのようなメッセージやイメージを伝えたいのかを明確にすることです。
このようなガイドラインを事前に設定しておくことで、投稿の方向性やブランドのイメージがブレることなく、フォロワーへ安定した価値を提供できるようになります。
また、複数人での運用の際にも、ガイドラインがあることで一貫した投稿を保ちやすくなります。
ルール(5)炎上・トラブル時の対応策
最後に、もし炎上やトラブルが起きてしまった場合の対応策を決めておきます。
SNSの拡散力はとても強く、皆さんも炎上を見たことがあると思います。
小さな1つのトラブルでも、大きな炎上につながる可能性があります。
これは、企業の信頼やブランドイメージに深刻なダメージを与え、長期的な悪影響をもたらします。
トラブルが発生した際、重要なのは迅速かつ適切な対応です。
事前にトラブル発生時の対応策や緊急連絡体制をしっかりと整えておくことで、問題が拡大する前に対処することができます。
SNSを運用する場合はリスクを十分に理解し、事前の準備や教育を徹底することで、企業のブランドイメージを守ることも重要なポイントです。
インスタグラム運用セミナーについては、「インスタグラム運用セミナーで何を学べるのか?参加するメリットや集客力アップに繋げるコツ」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。
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インスタ運用の暗黙のルール
インスタグラムには明確なガイドラインや規約がありますが、実際の現場では一定の“暗黙のルール”も存在します。
- ネガティブなコメントやDMを避ける
- 質問に対しては親切丁寧に答える
- 第三者のプライバシーに配慮する
- 明確なフォロー基準を設定する
- 同じ内容の画像を繰り返し投稿しない
これらを理解し、自他ともに気持ち良い運用をしていきましょう。
うまいインスタ運用については、「うまいインスタ運用の企業事例と失敗例・成功の秘訣や運用代行の手順を紹介!」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができますよ。
暗黙のルール(1)ネガティブなコメントやDMを避ける
まず、ネガティブなコメントやDMは避けましょう。
ネガティブなコメントやダイレクトメッセージは読み手に不快感を与え、フォロワーとの良い関係を作れません。
また、SNS上で一度発信された情報は真実かどうかに関わらず瞬時に拡散し、取り消すことが非常に難しいです。
ネガティブなコメントは、持続的にそのイメージが定着し、企業や個人の信頼性やブランドイメージが低下する可能性があります。
ポジティブな投稿で、フォロワーとの心地よいコミュニケーションを心がけましょう。
暗黙のルール(2)質問に対しては親切丁寧に答える
次に、質問に対しては親切丁寧に答えましょう。
ユーザーからの質問やコメントは多くの場合、商品やサービスに対する疑問や要望、時には批判や不満も含まれています。
こうした声に迅速かつ丁寧に返信することで、ユーザーは「自分の声がしっかり届いている」と感じ、安心感や信頼感が生まれます。
逆に不親切に対応してしまうと、炎上の原因にもなりかねません。
インスタグラムの運用において、フォロワーやユーザーとのコミュニケーションは非常に重要な要素です。
そして、コミュニケーションの質はブランドイメージを形成します。
フォロワーからの質問には丁寧に対応し、良好な関係を構築していきましょう。
暗黙のルール(3)第三者のプライバシーに配慮する
投稿の際は、第三者のプライバシーに配慮しましょう。
- 他人が写っている写真や動画を掲載する場合は本人の許可を得る
- 他人の情報を無断で書かない
インスタグラムは写真や動画の投稿がとても多く、それが情報を伝える大きな手段にもなっています。
しかしそれは一方で、多くの目に触れるということです。
他人が写っている映像を勝手にアップロードすることは、その人のプライバシー侵害にあたり、トラブルの元となることがあります。
SNSでは常に他人のプライバシーを尊重し、他の人の写真や情報を投稿する際は必ず本人の許可を得てからにしましょう。
暗黙のルール(4)明確なフォロー基準を設定する
企業のインスタグラムでは、明確なフォロー基準を設定しましょう。
フォローする際は、自分のアカウントが持つブランドやメッセージ、趣旨に合致したアカウントを選びます。
そうすることで、フォローされた側もそのアカウントに興味を持つ可能性が高く、関連するコミュニケーションが生まれやすくなります。
一方で、ランダムにフォローすると、一時的なフォロワー数は増えるかもしれませんが、お互いの興味や活動が合わないため、深いコミュニケーションは期待できません。
インスタグラムの運用では、質の高い関係性を築くことが重要です。
自分のブランドや趣旨に合ったアカウントを選び、意味のあるコミュニケーションを築きましょう。
暗黙のルール(5)同じ内容の画像を繰り返し投稿しない
最後に、同じ内容の画像を繰り返し投稿しないことも大切です。
同じ内容の投稿が何度も続くと、フォロワーは新鮮味を感じなくなり、飽きてしまったり、つまらなく感じるようになってしまいます。
さらに、投稿の露出が減少してしまったり、スパム行為とみなされてアカウントが制限されてしまうリスクもあります。
それを避けるためには、投稿内容をバラエティ豊かにします。
例えば、商品の紹介なら、製品の使い方や裏側のストーリー、顧客の声など、様々な角度から情報を発信します。
また、多くの「いいね」やコメントのある投稿から、フォロワーの興味や関心を知り、それに応じた投稿も効果的です。
インスタグラムでの長期的な信頼関係の構築には、フォロワーの興味や関心を意識し、新鮮でバラエティ豊かな内容の投稿の心がけましょう。
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インスタ運用で注意すべき利用規約
インスタグラムは個人や企業を問わず多くのユーザーが利用しており、利用規約を守ることが大切です。
以下、特に注意が必要なポイントをまとめました。
- 他人のコンテンツを無断で使用しない
- 不適切なコンテンツは避ける
- 広告や宣伝には明確な表示をする
利用規約(1)他人のコンテンツを無断で使用しない
まず、他人のコンテンツを無断で使用してはいけません。
他人の写真、動画、制作物などの作品の無断使用は著作権を侵害する行為であり、法的なトラブルに発展することもあります。
特に、インターネット上で見つけた魅力的な写真やイラストは、簡単に自分のアカウントにアップロードできてしまうため、うっかりやってしまいがちです。
しかし、その写真やイラストは誰かが創作したものであり、その作品を無断で使用することは、著作権の侵害となり得ます。
自分のアカウントで投稿するコンテンツは、自分自身がオリジナルで創作したもの、あるいはその使用に関して適切な許可を得ているものでなければなりません。
他人の作品を引用したり、リポストする場合でも、元のクリエーターを正しく記載する必要があります。
リポストは元の投稿へのリンクがつきますが、画像の引用の場合、自分で紹介を入れることを忘れないようにしましょう。
SNSを使用する際には、作品のオリジナルの作者への敬意を持ち、著作権という法的概念と、それに伴うマナーやルールをしっかりと理解することが大切です。
利用規約(2)不適切なコンテンツは避ける
次に、不適切なコンテンツを避けます。
インスタグラムでは、暴力的、性的、差別的、違法なコンテンツは利用規約に違反します。
これはインスタグラム内での安全を確保し、ユーザー全体の秩序を守るために決められています。
違反コンテンツの投稿は、アカウントが停止されるリスクだけでなく、他のユーザーからの信頼も失います。
一度信頼を失うと、それを取り戻すのは非常に難しいものです。
そのため、インスタグラム投稿の際には、内容的に適切で他者を不快にさせないこと、そしてインスタグラムの利用規約に違反しないことが大切です。
利用規約(3)広告や宣伝には明確な表示をする
最後に、広告や宣伝には明確な表示をします。
インスタグラムは、ビジネスやブランドのプロモーションのための広告や宣伝活動も盛んに行われています。
しかし、広告や宣伝活動には一定のルールやガイドラインがあり、広告であることを明確に伝えることが要求されています。
例えば、ある商品やサービスの投稿が、ただの共有なのか、それとも広告・プロモーションの一環であるのか、はっきり区別する必要があります。
具体的な方法として、投稿やストーリーに「広告」という文字を明確に表示することが一般的です。
また、投稿の文中やキャプション部分で「この投稿は〇〇の広告です」「#PR」というように、内容が広告であることを明示的に伝える手法も取られています。
このような対応は、単にルールを守るためだけではなく、フォロワーやユーザーとの信頼関係を維持・構築するためにも重要です。
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企業のインスタ運用で考慮すべきリスク
インスタグラムは企業のマーケティングツールとして非常に効果的ですが、運用に際してはいくつかのリスクも伴います。
正しく理解し対策することで、リスクを最小限に抑えましょう。
- 個人データの保護
- 不適切投稿によるトラブル回避
- 画像転載の際の権利問題
- 投稿の質を維持する
- 企業のインスタアカウントの運用ルールの重要性
- 多人数での共同運用
- 多様な意見や価値観の尊重
- 企業としての社会的責任
「Instagram運用代行の費用相場は?フリーランスの業務委託料金の内訳や安受けしない交渉のコツ」の記事では、インスタグラムの運用代行についてさらに深掘りしています。
リスク(1)個人データの保護
個人データの保護が適切に行われないと、他人のプライバシーを侵害し、自社の信頼も失ってしまう可能性があります。
例えば、アンケートやキャンペーンを実施する際に、フォロワーの個人的な情報やデータを取得することがあります。
そのとき、「この情報はキャンペーンの結果発表のみに使用します」など、使用目的を明確に伝えることでユーザーは安心して情報を提供できます。
そして、個人に関わる情報は、パスワードで保護するなど無関係な第三者がアクセスできないような環境に保存することが大切です。
個人の情報やデータを適切に扱うことは、ユーザーやフォロワーとの信頼関係を保つ上でも非常に重要です。
リスク(2)不適切投稿によるトラブル回避
下記のような不適切投稿は大きなトラブルを引き起こします。
- 誤った情報を流す
- 規約やマナーに違反した投稿
- 乱暴な言葉遣いや他者への誹謗中傷
現代の情報社会では、誤った情報やフェイクニュースが拡散されることで、社会的な混乱やパニックを引き起こすケースも増えています。
不適切な投稿の拡散は、フォロワーやユーザーからの信頼を失うだけでなく、社会的な責任問題とも結びつきます。
情報を発信するときは、事実をしっかりと把握し正しい情報を発信するとともに、読み手が不快にならない表現を使用しましょう。
リスク(3)画像転載の際の権利問題
他人の画像を無断で転載すると、その人の著作権を侵害してしまいます。
インターネットの普及により、さまざまな画像に簡単にアクセスできるようになりました。
しかし、画像やコンテンツには多くの場合、何らかの「著作権」があり、勝手に使用することは御法度です。
自分が使いたいと思った画像やコンテンツがあった場合は、本人から「使用許諾」を得る必要があります。
まずは、そのサイトやSNSアカウントの管理者に問い合わせてみましょう。
許諾を得ることが難しい場合は、自分自身でオリジナルのコンテンツを作成するのが最も安全な方法です。
このように、インスタグラム運用の際は、他者の権利を尊重する意識が大切です。
リスク(4)投稿の質を維持する
投稿の質を維持できないと、企業やブランドのイメージが低下し、フォロワー数も減ってしまいます。
急ぐあまり不確かな情報を発信してしまったり、他人のコンテンツをコピペすることは良くありません。
次のような投稿は質が良く、継続的に投稿することでフォロワーの信頼感も高まります。
- 情報が正確
- 見る人にとって価値がある
- 視覚的な魅力がある
- オリジナル性が高い
- 投稿が一貫している
コンテンツの質を最優先にしながら、継続的にブランドのメッセージを伝えることが、信頼の獲得と維持につながります。
量だけを追求するのではなく、真心を込めたコンテンツの作成・発信を心がけましょう。
リスク(5)企業のインスタアカウントの運用ルールの重要性
企業インスタグラムアカウント運用において、社内での明確なルールがないと、投稿の一貫性が保てません。
企業のインスタグラム運用は、製品やサービスだけでなく、背後にあるブランドのイメージや価値を伝えるための強力なツールとして位置づけられています。
しかし、もし、毎回違った雰囲気のバラバラな投稿だとしたら、企業のイメージも不安定になってしまいます。
そのため、投稿する内容の方向性や色調など、企業のインスタグラム運用に関する適切なルールやガイドラインを設定することが大切です。
企業のインスタグラム運用は、ただ情報を発信するだけでなく、その方法や内容によってブランドの魅力を最大限に引き出す重要な役割を果たしているのです。
インスタグラムの自動運用に関しては、「インスタグラムの自動運用とは?無料で効率よくいいね周りできる方法と危険性・上手なマネジメントのコツを紹介」の記事を読むことで、さらに詳しい情報を理解することができます。
リスク(6)多人数での共同運用
一人の担当者ではなく、多人数で共同運用する場合、各々が自由に投稿してしまうと統一感がなくなります。
これを避けるためには、投稿のトーンやスタイル、使用するカラー、投稿する時間帯など、具体的な運用の方針を詳細に定めるのが効果的です。
また、複数人での共同運用は、より多角的な視点からの情報発信や迅速な対応が可能などの利点もあります。
それぞれの担当者が持つスキルや専門性を考慮し、明確な役割分担や連携の体制を整えることで、運用がスムーズになります。
例えば、ある担当者がコンテンツの作成を行い、別の担当者が投稿のスケジューリングや対外的なコミュニケーションを担当します。
企業のインスタグラムアカウントを多人数で共同運用する際は、明確な社内ガイドラインを作成しましょう。
リスク(7)多様な意見や価値観の尊重
インスタグラムは、年齢性別問わず世界中からさまざまな文化を背景とする人が集まるため、多様な意見や価値観の尊重が求められます。
ある地域で当たり前とされる表現や価値観が、別の文化や地域では受け入れられないこともあります。
そのため、投稿する内容やその投稿への反応、コメントへの返信など、全てのアクションは敬意を持って行うことが必要です。
適切でない言動や偏見を含む表現は避け、多様な背景を持つフォロワー全員に対して配慮を持ったコミュニケーションを心がけましょう。
敬意を持った接し方は企業やブランドはフォロワーからの信頼を得られ、フォロワーからの支持は長期的な信用性の向上につながるのです。
リスク(8)企業としての社会的責任
最後に、企業としての社会的責任を忘れてはいけません。
現在、環境問題やジェンダー平等、人権問題など、多くの社会問題が存在し、企業もそれに対する取り組みやスタンスを示すことが期待されています。
インスタグラムを通じて、企業がどのような社会的な取り組みをしているのか、どのような価値観を持っているのかを伝えることで、フォロワーとの信頼関係を深められます。
企業のインスタグラム運用は、商品やサービスの紹介だけでなく、その企業の「心」や「魂」を伝える重要なツールとなっています。
正確な情報発信、健全なコンテンツ、そして社会的な取り組みを通じて、企業の深い価値を伝えることで、フォロワーとより強い関係を築くことができるのです。
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まとめ
この記事では、企業のインスタグラムの運用ルールについて紹介しました。
インスタグラムの規約やルールを守ることはもちろんのこと、社内でもガイドラインを設定して統一性のある投稿を続けることが、企業へのイメージ定着と信頼獲得にもつながります。
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