リスティング広告のキーワードの決め方は?掛け合わせ単語まで洗い出しできるおすすめツールを紹介

リスティング広告の成功において、キーワード選定は非常に重要な要素となります。

しかし、初心者の方にとって、どのキーワードを選ぶべきか、どういった手法で選ぶのかは分かりにくい部分かもしれません。

この記事では、まずリスティング広告の基本的な概念を解説し、その上でキーワード選定の具体的な手順を三つのステップでご紹介します。さらにキーワードの設定方法について深堀りし、おすすめの便利なツールも紹介します。

初めてリスティング広告に取り組む方はぜひこの記事でのポイントをまとめて、リスティング広告のキーワード選定に自信を持って取り組んでくださいね。

目次

そもそもリスティング広告とは?

そもそもリスティング広告とは?
そもそもリスティング広告とは?

リスティング広告とは、ユーザーが傾向的に検索するキーワードに反映されて表示される広告を言います。

GoogleやYahoo!などで検索したキーワードから連動して、スポンサーという形でいちばん上に出てくる表示をよく目にしますよね。

それが、リスティング広告です。

今回は、リスティング広告におけるキーワードについて、本質的に解説していきます。

副業として、Webマーケティングの1つであるリスティング広告の基礎を築いていきましょう。

広告運用者のキャリアに関する詳しい情報は、「広告運用者に残されたキャリアとは?コンサルタントやフリーランスとして活躍するためにおすすめの仕事とスキルを紹介」の記事でも解説しています。

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リスティング広告のキーワード選びの手順

リスティング広告のキーワード選びの手順
リスティング広告のキーワード選びの手順

まずは、リスティング広告のキーワードを選ぶ際の手順を解説します。

覚えておきたい手順は次の3段階です。

  1. 軸となるキーワードを選ぶ
  2. 掛け合わせるキーワードをリストアップ
  3. CVRを想定しつつキーワードを精査する

それでは、1つずつ押さえていきましょう。

リスティング広告のKPIについて知りたい人は、「リスティング広告におけるKPIの決め方とは?KPIツリーから成果の出る運用のコツを紹介」の記事も読んでみてくださいね。

手順(1)軸となるキーワードを選ぶ

リスティング広告のキーワードは、「軸キーワード」と「サブキーワード」の組み合わせによる土台で成り立っています。

例えば、「冬服」「アウター」を軸キーワードに定めるとしましょう。

サブキーワードとして、「ユニクロ」「GU」「トレンド」「オシャレ」「かわいい」「価格」「コスパ」などが考えられますよね。

このように、自分たちの業界の軸となりそうなキーワードを考えて選び抜いていきましょう。

冬に多くのお客さんを店に呼び込んで、服を買ってもらうようにするためには、「冬服」「アウター」が軸キーワードとなりますよね。

その年にどのようなデザインの冬服が売れるのかといったサブキーワードも考えついてくるかと思います。

軸キーワードの設定に悩む場合には、Googleキーワードプランナーを活用するといいでしょう。

Googleキーワードプランナーについては、後ほど触れていきます。

手順(2)掛け合わせるキーワードをリストアップ

軸キーワードとサブキーワードを定めてから次にやることは、掛け合わせるキーワードのリストアップです。

掛け合わせのキーワードとは、軸キーワードとサブキーワードを全通り組み合わせたものを言います。

「冬服」や「アウター」に付随するサブキーワードは、先述の通りですね。

「冬服 ユニクロ」「冬服 トレンド」「冬服 コスパ」「アウター ユニクロ」「アウター トレンド」「アウター コスパ」などが、この例の掛け合わせキーワードとなります。

掛け合わせキーワードは多ければ多いほどいいというわけではありませんが、広告のバリエーションが増えるという意味ではメリットにもなるので、できる限り多くリストアップできるようにしていきましょう。

手順(3)CVRを想定しつつキーワードを精査する

掛け合わせキーワードをリストアップしたら、CVRを想定したキーワード精査をしていく必要があります。

CVRとは、広告に入ったユーザーからサービス購入などのアクションに繋がる割合を言います。

リストアップした掛け合わせキーワードは、CVRが高いキーワードから優先的に精査していくことがセオリーです。

リスティング広告などのWebマーケティングの成果は、広告からのユーザー流入とそこからの購入アクションの数字が全てです。

それを伸ばしていくためには、CVRの高いキーワードから優先的に設定していけるようにしましょう。

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リスティング広告のキーワード選びのコツ

リスティング広告のキーワード選びのコツ
リスティング広告のキーワード選びのコツ

リスティング広告のキーワードを選ぶ際のコツは2点あります。

  1. 除外キーワードを設定する
  2. マッチタイプについて考える

前の項目で、CVRの高いキーワードから優先的に精査することを伝えました。

しかし、余分なキーワードが含まれていては、キーワード選びに時間を要したり、腑に落ちる設定ができなくなる恐れもあります。

そのヒントとなるのが、上記の2点になります。

1点ずつ順番に説明します。

除外キーワードを設定する

除外キーワードとは、GoogleやYahoo!のリスティング広告運用で、特定の検索語句を表示対象から外す機能のことを言います。

除外キーワードを設定すると、広告を表示するターゲットを明確にすることができ、CVR向上や費用対効果が最適化する可能性が上がるわけです。

すなわち、余計な広告コストカットにもなるので、上手に使っていけば、効率よく成果を出していきやすくなります。

コンバージョンに繋がりやすい単語を選び抜ける意識を持っていきましょう。

マッチタイプについて考える

マッチタイプを考えることとは、どのような検索語句に対して自社の広告を表示させたいのかを徹底的に考えて、検索結果から表示された広告で成果を出すことに繋げていく重要な過程であります。

リスティング広告のキーワードマッチタイプとは、関連性が極めて高く、同じ内容と判断される検索語句の類似パターンについても自動的に広告が表示されるという、キーワードマッチングの仕組みです。

リスティング広告で成果を上げていくためには、このキーワードのマッチタイプを正しく使えているのかが重要なポイントになっていきます。

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リスティング広告のキーワードの設定

リスティング広告のキーワードの設定
リスティング広告のキーワードの設定

リスティング広告のキーワードの設定では、前述したキーワードマッチングの熟考がカギとなります。

キーワードマッチングには以下の4つのタイプに分けられます。

  1. 完全一致
  2. フレーズ一致
  3. 絞り込み部分一致
  4. 部分一致

GoogleやYahoo!の検索から自分たちの広告が表示されるように、どのようなキーワードにマッチさせたいのかを徹底的に考え抜くためにも、4タイプのマッチングを使い分けられるようにしましょう。

1つずつ順番に説明していきたいと思います。

リスティング広告の分析レポートについて知りたい人は、「リスティング広告の分析レポートはどう作る?運用成果をわかりやすく伝える書き方の例を紹介」の記事も読んでみてくださいね。

完全一致

完全一致とは、指定したキーワードと同じ意味または意図の検索語句に対して、広告が表示できるマッチングです。

キーワードを完全一致させると、広告の表示対象を4タイプの中で、最も絞り込められます。

そのため、想定したお客さんにピンポイントに自社のサービスを訴求できるのです。

予算を抑えたい中ではおすすめなマッチング方法です。

フレーズ一致

フレーズ一致は、登録したキーワードと同じ意味を含むケースで広告が表示されます。

例えば、「男性」がキーワードに含まれていれば、「メンズ」と同じ意味として解釈された上で広告が表示されるケースがあります。

「男性 冬物」と検索されていても、自社のキーワードが「メンズ 冬物」と同じ意味として認識されれば、広告表示のチャンスは広がりますよね。

完全一致よりは、一致する検索語句の幅が広いですね。

絞り込み部分一致

絞り込み部分一致とは、キーワードの先頭に半角のプラス「+」を付けることで、広告の表示範囲を絞り込んでいくキーワード設定です。

特徴としては、2つのキーワードの前後または、間に別の語句が来ている場合にも広告が表示されます。

設定キーワードが「+男性 +冬物」とすると、広告が表示される語句には「男性 ユニクロ 冬物」というような検索から広告表示がされるということです。

軸のキーワードが含まれていることで、広告が表示される仕組みとして、頭に入れておけばいいでしょう。

部分一致

4つ目の部分一致とは、設定キーワードに関連性が高いと認識された検索から広告が表示されます。

部分一致を講じることで、より沢山のキーワードで広告がでるようになってくるのが特徴的なポイントです。

「男性 冬物」の設定キーワードであれば、男性または冬物にまつわる話題やアイテムについての広告が表示されるわけです。

その反面として、自分たちが意図していないキーワード検索広告が表示されてしまうこともあります。

「男性 冬物」のキーワードで来客数を増やすはずが、取り扱っていないペット用の冬服の検索結果に広告が表示されてしまうこともあるのです。

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リスティング広告のキーワード選びで役立つツール

リスティング広告のキーワード選びで役立つツール
リスティング広告のキーワード選びで役立つツール

最後にリスティング広告のキーワード選びに役立つツールを6つ紹介します。

  1. Googleぃーワードプランナー
  2. GoogleSearchConsole
  3. Keywordmap
  4. ラッコキーワード
  5. Ubersuggest
  6. ahrefts

自分たちに最適なツールを選んで、リスティング広告運用をしていけるようにしましょう。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーとは、SEOやリスティングなどのWebマーケティング上のキーワード調査や選定をサポートするツールです。

リスティング広告を出した際には、「入札単価」「クリック数」「表示回数」「費用」「クリック率」「平均クリック単価」などの費用対効果を正確に知ることができます。

また、Googleキーワードプランナーでは、「検索数」「関連キーワード候補」「広告掲載結果の予測データ」を、無料で確認してくれたりもできるので、かなりの優れモノです。

このツールを軸に、コンバージョン獲得を手繰り寄せるキーワードを選定しやすくなりますね。

IPアドレスの除外設定に関する情報は、「IPアドレスの除外設定とは?リスティング広告の不正クリック防止のために必須の設定を確認しよう」の記事で解説しています。

GoogleSearchConsole

GoogleSearchConsoleとは、Googleでの検索結果による検索トラフィックや掲載順位などのパフォーマンスデータが確認可能な無料ツールです。

もっと噛み砕いていくと、自社の広告へ流入してくるユーザーについて、流入に至るまでのアクションを分析してくれます。

「どのキーワードで検索をして入ってきたユーザーが多いのか」「広告はどれほど表示されていたのか」「広告は何回クリックされていたのか」といった情報を伝達することができるのです。

こちらのツールでも、どのキーワードがコンバージョンアップに繋がるのかを絞るための有効なツールと考えていいでしょう。

Keywordmap

Keywordmapでは、競合サイトが出しているキーワードを調べることができます。

要は、自分たちと同じ業界の会社または店が成果を出している広告のキーワードを見つけられるわけです。

Keywordmapが訴えているのは、「成果を上げたいのであれば、先に成果を収めている先人が注力しているであろうキーワードから想定して選ぶことがイチバンの近道である」ということではないでしょうか。

ビジネスを展開し、リスティング広告から成果を生むともなれば、必ず競合相手が現れます。

そこで、先を言っている会社のモノを取り入れて自分たちのオリジナリティに当てはめていくことで、成果に繋がるわけです。

見て盗むやり方を、Keywordmapを使って活用していきましょう。

リスティング広告の競合分析に関する詳しい情報は、「リスティング広告の競合分析術|チェック項目やおすすめツールを解説」の記事でも解説しています。

ラッコキーワード

ラッコキーワードはSEO業界において、メジャーなツールですね。

ラッコキーワードを用いて、検索エンジンにキーワードを入力すれば、一目散に自動的にサジェストキーワードを取得してくれます。

サジェストキーワードを知ることで、完全一致やフレーズ一致が起こりやすいキーワードをチェックできます。

また、最近3ヶ月間の検索回数や検索率、コンバージョン率もある程度の数字で表してくれるので、成果に繋がりやすいキーワードが丸わかりになります。

無料でも使えるので、積極的に活用していってください。

Ubersuggest

アメリカで開発された検索キーワードのチェックツールが、Ubersuggestです。

2018年12月以降日本語対応も可能となり、Google Chromの拡張機能として無料で提供されています。

検索キーワードのボリュームや広告掲載したときの平均クリック単価の目安等を手軽に把握することができます。

UbersuggestをChrom上に導入した状態で、「男性 冬物」で検索をすれば、検索ページの横に「月間検索数」「平均クリック単価」が表示されます。

ゆえに、どれほどの広告の成果が見込めるのかを見極めながら、キーワード選定ができるわけですね。

導入には、専用のアカウントも不要で、Chromの拡張機能として可能ですので、以下のURLより触れてみてください。

https://chrome.google.com/webstore/detail/ubersuggest/nmpgaoofmjlimabncmnmnopjabbflegf

ahrefts

最後にahrefs(エイチレフス)を紹介します。

全世界で60万人以上が利用しているSEO分析ツールで、キーワード調査や被リンク分析に役立つ本質的な機能を備えています。

「キーワードの検索数」「関連キーワードの調査」「競合サイトの分析」など、様々な機能があるため、使いこなしていく難易度は高めです。

しかしながら、GoogleやYahoo!だけでなく、AmazonやYoutube、Bingなどでのキーワード検索結果も分析できます。

ゆえに、リスティング広告運用に慣れて、動画サイトや通販サイトでも運用を考えていくようになった時に、活用していけばいいでしょう。

より詳細な活用方法は、以下のURLを参考にしてみてください。

https://blog-bootcamp.jp/writing/ahrefs-guide/#index_id2

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まとめ

まとめ
まとめ

この記事では、リスティング広告のキーワード選定に関することをまとめてきました。

キーワード選定についてポイントを立てて振り返りましょう。

  1. 軸となるキーワードを選び、掛け合わせるキーワードをリストアップし、CVRが高い順に精査する
  2. 除外キーワードを設定し、マッチタイプを考えて、広告が表示されやすいようにする
  3. マッチタイプが反映しやすいようなキーワード選定ツールを活用する

いちばん大切なのは、検索されてユーザーの目につきやすく、サービスを購入してもらいやすくする広告になるためのキーワードを選び抜くことです。

上記の3ポイントをしっかりと押さえることができれば、成果獲得に近づいていくでしょう。

Web広告での副業や自社でサービスを立ち上げて、商品を購入してもらうためにも、積極的に行動を起こして、確かな方法でキーワードを選定してきましょう。

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